2024年11月22日
本日は「美容室くつろぎ」という屋号についてお話ししたいと思います。
この屋号は、私の祖父の名前「寛三」の「寛」からとって「くつろぎ」と名づけました。
実家は曽祖父の代から理髪店を営んでいます。
長男として生まれた私は幼い頃、よく祖父から
「早く床屋になって店を手伝ってくれよ」と言われていました。
夏休みの遊び場はお店の片隅で、父、母、祖父母が働く中、ほうきで髪の毛を集めて遊んだり、待合室でジャンプを読んだり、お客様と話したりして時間を過ごしました。子どもながらに大人たちが楽しく話す姿や、お客様が笑顔で帰って行く姿が好きでお店で遊んでいたのかもしれません。
そのような環境で育った私は、大人になったら床屋になるんだと夢をみて、工作バサミで弟の髪を切り、よく怒られていました…
しかし年頃になると、いつしかその夢はなくなり、自分の進路に悩むようになりました。
そんな時に祖父がいつもとは違う様子で私に話してくれました。
「床屋になってくれんか」
「じいちゃんは亮太と一緒に床屋がやりたいわ」
その時の祖父の言葉数は少なかったのですが、幼い頃に言われたことを思い出し、美容の道に進むことに決めました。
美容室に入社し、働きながら美容学校に通い始めて3年目、残念な事に僕が美容師の国家資格を取得する前に祖父は亡くなりました。
その後、国家試験に無事に合格し、賞状を持って祖父のお墓の前で手を合わせた事を想い出します。
月日が流れ自分でお店を持った時に、祖父が僕に理容の道を勧めた意味が改めて分かりました。
祖父はお客様の髪を整えてお客様が笑顔で帰って下さることが好きだったんだなと。仕事の楽しさを僕に伝えたかったんだなと。
そして僕も今、それが好きで美容師を続けています。
美容室くつろぎは本日11月22日で5周年を迎えることができました。
いつも通って下さる皆様のおかげでこの日を迎えることができ、心から感謝しております。
故郷に戻り、この場所でお店を開業できたことを心から嬉しく思っています。
先代が残してくれた想いを継いで、美容室くつろぎにこれからも永く通っていただけるように精進してまいります。
今後とも末永く、よろしくお願い致します。
店主 小谷
